副業Webデザインで挫折した体験談|失敗から学んだ副業選びのコツ

失敗からの学び 副業のコツ 副業

YouTubeやSNSでは「Webデザインを学べば、好きな場所で自由に働ける」という言葉をよく目にします。私もその言葉に惹かれ、実際に副業として挑戦しました。
しかし結果的には続けることができず、途中で手を引くことになりました。

とはいえ、単なる失敗で終わったわけではありません。この経験を通じて「副業を始めるときに大切な考え方」や「リサーチの重要性」を学ぶことができました。
本記事では、私がWebデザイン副業で経験した流れとつまずいた理由、そこから得られた気づきをまとめてお伝えします。

Webデザイン副業を始めたきっかけ

本業が忙しい日々の中で、「このまま定年まで…」と考えると重く感じるようになりました。転職や起業も頭をよぎる、そんな時にYouTubeで魅力的な働き方の動画が目に入りました。

Webデザインを学べば、好きな場所・好きな時間に働ける

自由に働けるというキャッチコピーに強く惹かれ、YouTube動画を何本も視聴。「楽しそうだし簡単そう!?」魅力的な謳い文句が並べられている動画を見て、その世界にのめり込んでいきました。
もともとクリエイティブな作業は好きだったこともあり、「これは自分に合うのではないか」と直感的に思ったのです。

その勢いのままYouTubeでおすすめされていた、基礎的な教材をAmazonで購入。
色の組み合わせやレイアウト、デザインについての基礎知識、PhotoshopやIllustratorの基本操作、WordPressを利用したホームページの立ち上げ方などを独学で学びました。
自身で実際にホームページを立ち上げデザインし作り上げていく、勉強そのものはとても楽しく時間を忘れて手を動かしていました。

会社員でもできる副業の始め方|経験談から学ぶ3つのステップ


初めての実績づくりと案件探し

仕事を獲得する為にはまず「実績作り」、これは色んな動画でも言われていました。
実際に学んだことを実践に活かしたいという直な思いもあり、最初は友人や知人に声をかけました。SNS用の画像や、イベントのチラシ、小規模なランディングページ制作を請け負うことで、いくつかの実績を作ることができました。
実績も作れたし、友人には作成した物が評判良かったと喜ばれ、「才能あるよ!」と言われ気分は上々です。

その後、SNSで自分の制作物を発信したり、スキルマーケットを活用して案件を探すようになりました。特にココナラは個人でも出品しやすく、多くの案件が掲載されているためチャレンジしました。

しかし、ここで現実の壁にぶつかります。

  • 競争率が非常に高い
     人気カテゴリは多くの出品者がひしめき合い、新規参入者にはレビューがないため依頼が集まりにくい。
  • 価格帯に幅がある
     低価格帯の案件は参入しやすい一方、単価の高い案件は実績豊富な出品者が多く、なかなか新規で獲得するのは難しい。

ココナラ自体が悪いのではなく、むしろ利用者が多くチャンスは十分にあると思います。ただ私自身が競争率の高い商品について「どう差別化すべきか」「継続的に案件を得る仕組み」を作れず、早い段階で苦戦を強いられることになりました。

詳しい始め方や注意点は、私の体験をまとめた ココナラで副収入を得る方法と始め方ガイド も参考になります。


業界が変化していたことを肌で感じた

現実の壁にぶつかった時に、Webデザイン業界の現状について、やっと気がついたのです。

コロナ禍で副業需要が急増

ステイホーム、在宅でできる仕事が注目され、失業してしまう人なども増え、Webデザインや動画編集などのスクール・教材が一気に広まりました。その結果、新規参入者が急増し、競争はより激しくなっていきました。

YouTubeやSNSでスクールが乱立

「月収100万円稼げるWebデザイン」など、魅力的に見える広告や動画を大量に目にしました。しかしその裏側では、実際の案件獲得は簡単ではなく、集客に悩む受講生が多いのも事実でした。

コロナ禍で在宅で働きたい人が増え → スクール需要増/教える方が稼げる → スクール乱立

AIの発達による影響

CanvaなどのデザインツールやAI生成サービスが普及し、簡単な画像やバナーは誰でも作れる時代に突入。私が勉強したスキルも、すでに「自動化ツールで代替できる」領域が増えてきていました。

もちろんデザインの基礎的な知識は無駄になったわけじゃありません。デザインを見た時に「そのデザインはなぜ心地よいのか?」を理解することができるからです。

このような変化を感じたことで「努力すれば必ず成果が出る」という単純な話ではなくなっていることを痛感しました。もちろん、分析と差別化を続けて挑戦すれば成功できる人もいると思いますが、私はスクール乱立の様子を見て心が折れてしまいました。


失敗から学んだ副業選びのポイント

私がWebデザイン副業で挫折した経験から、これから副業を始める方へ伝えたい学びがあります。

① 需要と供給をリサーチする

「やってみたい!」と思ったらまずは需要を調べること。

案件が豊富でも、競争率が高く新規参入が難しい分野なのか、差別化できる余地があるのかを見極める必要があります。
ココナラなどで出品数を見るのもアリ。見きれないほど出品数があった時には要注意。

② 流行に流されない

SNSやYouTubeで「簡単に稼げる」と紹介されている副業は、すでに多くの人が参入していることが多いです。自分に合っているかどうか、冷静に判断しましょう。

簡単に稼げる」というワードで参入した人が、結局稼げずに教える側にまわっているのです。

③ 情報商材やスクールに注意

すべてが悪いわけではありませんが、中には過剰に期待を煽るものもあります。

「この方法なら絶対稼げる」といった断定的な表現には要注意。信頼できる情報源から学ぶことが大切です。
最近の手口は回りくどく「最後まで読んでください!」と書いているnoteとかは要注意かもしれません。

情報商材についての注意喚起もまとめています。↓
投資初心者が詐欺や情報商材にだまされないためのチェックポイント【安全な資産運用の第一歩】

④ 「好き」だけでは続かない

好きだからこそ頑張れるのは事実ですが、収入につなげるには「どう差別化するか」「継続的に案件を得る仕組み」を考える必要があります。

戦略と仕組みがなければ長続きしません。

下記で時間を確保する仕組みづくりについてまとめています。
朝活で「自分時間」を取り戻す方法|生活リズムの見直しで1日1時間を確保する3ステップ


私がこの経験で学んだまとめ

今回の経験でWebデザイン副業は断念しましたが、クリエイティブなことが好きという気持ちは全く変わっていません。むしろ「どうやって表現するか」「どうやって人に価値を届けるか」を考えるのが好きだからこそ、今こうしてブログを続けています。

ブログもまた、自分の経験や学びを形にして発信する“クリエイティブな活動”の一つです。そして今も、新しい副業の可能性を調べたり、自己学習を続けています。

副業で一度失敗しても、それは次へのステップにつながる大事な経験です。挑戦したからこそ気づけることがあり、学びがあります。これからも色んなことに挑戦しながら、自分に合った働き方を探していきたいと思います。

副業選びのQ&A

Q1. 候補をどう絞ればいい?

最初にやることは、いま持っているスキルや得意なこと、平日と休日に使える時間、体力面の制約を書き出してみます。たとえば、平日は出勤前に30分だけなら続けられる、休日は午前中に2時間確保できる、など具体的な数字であげてみましょう。

あわせて、3か月後に到達したい目安も決めます。
学習時間を合計何時間にするのか、試作品をいくつ作るのか、最初の依頼獲得をどの媒体で目指すのか。紙に落とすだけで、向いていない選択肢が自然に消えていき、残った候補の輪郭がはっきりしてきます。

  • 現職や趣味で転用できること(スキル・得意)を3つ
  • 使える時間(平日・休日)と体力面
  • 3か月後に到達したい指標(学習時間/試作品数/初案件目標など)
    合わない条件(夜間不可、初期費大きいのはNGなど)も明確にしておくこと

Q2. 見つけた候補はどうやって比較する?

候補同士を比べるときは、同じものさしで並べましょう。

初期費用はいくらか、準備にどれくらい期間がかかるか、収益に届くまでの距離は短いのか長いのか。いまの市場で需要が増えているのか、供給が過多なのか。再現性や撤退のしやすさ、トラブルの起点になりやすいリスクはどこにあるのか。

合計点で勝ち負けをつけるより、致命的な弱点がないかを見つけるほうが実用的です。弱点が見えたら、その補強方法までセットで考えておくと、始めてから慌てにくくなります。

  • 初期費用と準備期間
  • 収益までの距離(顧客獲得難易度)
  • 需要と供給の傾向(今後の伸びしろ)
  • 再現性と撤退のしやすさ
  • リスク(規約違反やクレームの発生点)

Q3. 需要と供給はどう調べる?

素人には完璧な市場調査は不要ですが、30分の簡易チェックでも精度は上がります。

まずスキルマーケットやクラウドソーシングで近いカテゴリの出品や案件数を確認します。
数だけではなく出品者に対してのレビュー数なども併せてチェックしておきましょう。レビュー0の出品者が大量だと少し注意が必要です。
最後に、SNSで近しいワードで検索、受注報告や制作事例の投稿頻度を流し見して、いま動いているトレンドを掴みます。正確な数字よりも、多いか少ないか、伸びているのか頭打ちなのかという感覚を持つことが目的です。

  • スキルマーケット(ココナラなど)の出品数
  • クラウドソーシング・求人で近しい案件数をチェック
  • SNSで受注投稿の頻度を見る

Q4. 就業規則や税金は何を確認?

副業として始める前に、最低限の確認は済ませておきましょう。

会社の就業規則で副業の可否や条件を確認し、同業で副業をする場合は、利益相反や機密情報の持ち出しに抵触しないよう十分に注意してください。
合わせて収入が出たときの申告方法や住民税の扱いも、概要だけ押さえておくと安心です。

健康面では、睡眠時間を削らない時間割を前提にします。

  • 会社の副業規定(兼業の可否、利益相反、情報持ち出し禁止)
  • 健康面(睡眠を削らないタイムテーブル)
  • 収入が出たときの申告方法と住民税の扱い

Q5. AI時代に選び方は変わる?

このAI時代に作るだけで勝負する場面は確実に減っています。多くの単純作業はAIやテンプレで代替されやすくなっています。

その分、人でないと難しい価値の比重が上がりました。
依頼の背景にある課題を言語化すること、方向性を提案して合意をつくること、納品後にどう成果を確認して改善するかまで伴走すること。こうした上流や運用の部分に自分の強みを寄せるほど、選ばれる理由ははっきりします。

  • 要件定義や方針提案など、人が担う上流の価値
  • 運用改善やABテストなど、成果の言語化
  • コミュニケーションや進行管理の確実さ

テンプレで済む作業は効率化し、余力を人ならではの部分に配分する。
そのバランス設計が、これからの時代の副業選び方の核心です。

Q6. やめる基準はどう決める?

本業に支障が出ては本末転倒です。始める前に線を引いておくと、ずるずる続けて消耗する事態を防げます。
期間は四週間、投入する合計時間はこの範囲、初期費用はここまで、睡眠は何時間を下回らない、といった基準を自分の言葉で決めておきます。
達成できなかったから失敗という話ではなく、引いておいた線で一度立ち止まって見直す機会を準備しておくイメージです。

  • 期間:4週間で合計○時間投下して反応ゼロなら見直し
  • お金:初期費用は上限○円まで
  • 体調:睡眠○時間を下回る運用はNG

本記事は筆者の体験をもとにした内容であり、副業や投資に関する成果を保証するものではありません。実際に取り組む際は、最新の情報を確認し、ご自身の責任で判断してください。

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