大学生/フリーター バイトでも積立NISAできる?

大学生やフリーターがバイト代で積立NISAを始めるイメージ。月5,000円で20年後に200万円以上になるシミュレーションを強調したアイキャッチ画像 NISA

「バイトだけの収入でも積立NISAってできるの?」
「親の扶養から外れたらどうなるの?」
そんな疑問を持つ学生さん・フリーターさんへ。
結論から言うと――18歳以上で収入があれば積立NISAは始められます!

大学生でも積立NISAは利用できる? | 積立NISAを始めるための条件

18歳以上なら誰でも始められる

積立NISAは「20歳以上であれば誰でも利用できる制度」でしたが、現在は18歳から口座開設が可能になっています。
つまり大学生やフリーターといったバイト収入の方でも、年齢さえ満たしていれば口座を持つことができます。

必要なのは、証券会社や銀行で積立NISA用の口座を開設すること。
就職していなくても、バイト代からコツコツ投資を始められるのです。
収入額に制限はなく、月1,000円程度の少額から投資が可能です。

必要なものは3つだけ

  • 対象年齢:18歳以上(2023年から改正)
  • 必要書類:マイナンバーカード、本人確認書類、銀行口座
  • 収入条件:収入の種類は問わない(給与・バイト代・仕送りでも可)

金融庁の公式サイトでも、18歳以上なら利用可能と明記されています。

👉 まず制度の全体像を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください → 積立NISAの始め方|初心者でも簡単にできるやり方【2025年最新版】


バイト収入でもできる?実際のシミュレーション

「バイト代だけで積立NISAなんてできるの?」
そんな疑問を持つ学生さんやフリーターの方は多いでしょう。
でも実際には、少額でも“続ける力”さえあれば立派な資産形成が可能です。

月5,000円からでも始められる

コンビニやカフェのバイト代からでも積立は十分可能です。
まずは、代表的な3パターンで20年後の成果を比較してみましょう。
(想定:年利3%、毎月積立・複利運用・税引前)

月の積立額元本(20年)20年後の評価額運用益増加率
5,000円1,200,000円約1,637,000円+437,000円+36%
10,000円2,400,000円約3,273,000円+873,000円+36%
30,000円7,200,000円約9,820,000円+2,620,000円+36%

金額を増やしても“増加率”は同じ。でも、複利の威力が効くから“額”がどんどん伸びていくんだよ

3万円なら、20年で約260万円も増える…! これが“時間を味方にする投資”なんですね

大学生の甥っ子が実際に積み立ててみた結果

私の甥っ子(大学3年生・21歳)は、カフェのアルバイト代から毎月3万円を「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」に積み立てています。
2024年4月にSBI証券でつみたてNISA口座を開設し、1以下の結果になりました。

  • 積立開始:2024年4月〜
  • 積立額:月3万円(年間54万円)
  • 投資先:全世界株式インデックス(オルカン)
  • 2025年9月時点の評価額:約60円(+11%)

アルバイト代の中でのやりくり例

大学生やフリーターでも、バイト代の中で十分積立を続けられます。
たとえば月収8万円の大学生なら、次のようなバランスが現実的です。

支出項目金額
食費・交通費30,000円
趣味・交際費15,000円
学費・教材費10,000円
積立NISA30,000円
合計85,000円

この“先取り貯蓄の応用”こそ、積立NISAを続けられる最大のポイントです。


親の扶養や税金はどうなる?

「学生がNISAを使うと扶養から外れるのでは?」
「バイトの収入と投資の利益、どちらも課税される?」
そんな疑問はよく聞かれますが、意外と難しくありません。

扶養のままでOK?

NISAで得た利益は非課税なので、扶養判定には影響しません。
ただし、バイト収入が基準を超えると扶養から外れる可能性があります。

ポイントは「収入の種類」です。

  • バイト代=勤労所得
  • 投資の利益=非課税所得(NISA口座内)

このため、NISAの利益は扶養判定の対象外です。
親の扶養から外れるかどうかは「バイト収入の金額」で決まります。

扶養区分年収の目安扶養への影響
所得税上の扶養103万円以下親の扶養内OK
社会保険の扶養130万円未満保険の扶養内OK

つまり、アルバイトの収入が130万円を超えない限りは“扶養内でOK”です。
投資による含み益・売却益はこの判定に影響しません。

注意すべきケース

一方で、次のようなケースでは注意が必要です。

  1. NISA口座以外で投資している場合
     一般の証券口座(特定口座など)で利益が出ると課税対象。
    年間20万円超の利益には確定申告が必要になることもあります。
  2. アルバイトの掛け持ちで年収が増えた場合
     複数のバイトを合計すると、130万円を超えることがあります。
     源泉徴収票の合算で判断されるため、年末に必ずチェックを。
  3. 親が配偶者控除・扶養控除を受けている場合
     子どもの所得が増えると、親の控除が減るケースもあります。
     不明点は税務署または勤務先の総務に確認するのが確実です。

特定口座を利用する場合は「源泉徴収あり」を選びましょう。


学生でも始めてよかった3つの実感ポイント

私の甥っ子(大学3年生・21歳)は、アルバイト代の中から毎月3万円を「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」に積み立てています。
2024年4月にSBI証券で口座を開設し、現在も積立を継続中です。

当初の積立元本は54万円。2025年9月時点の評価額は約60万円と、約+11%(+6万円)ほどのプラスでした。
「意外と早く増えた」と驚いていたのが印象的です。
彼が語っていた“積立NISAを始めてよかった点”は、次の3つでした。

① お金の知識が自然に身につく

大学の授業では学ばない「投資」「複利」「為替」の仕組みを、リアルタイムで感じることができたとのこと。
経済ニュースを見ても、用語がスッと頭に入るようになったそうです。

② 少額でも「資産を持つ実感」が得られる

毎月3万円の積立で、約1年半後に6万円増。
数字にすれば小さいけれど、“増える”という経験がモチベーションになっています。
今では「あと+2年続けてみたい」と前向きに話しています。

③ 続けるほど自信になる

将来、社会人になっても積立を続ければ「数百万円の資産」になるかもしれない──
そう考えるだけで、将来の不安が減ったと話していました。
お金を“貯める”から“育てる”感覚への転換が起きた瞬間です。

初心者におすすめの証券会社3選

学生や投資初心者が証券会社を選ぶときに、重視すべきは「操作性」「安心感」「始めやすさ」の3点です。
どれだけ機能が多くても、使いづらければ続けられません。
ここでは、特に学生・初心者に合う証券会社を3社ピックアップし、「なぜおすすめか」「最新魅力ポイント」「最終的にカードで差をつける選び方」を含めて解説します。

大前提としてネット証券がおすすめです。以下記事でも解説しています。
NISAは銀行?ネット証券?初心者が迷わない口座開設の選び方

① SBI証券

おすすめ理由・魅力

  • 取扱商品数が多く、つみたてNISAの対象ファンドの選択肢が豊富。
  • 投信積立設定の自由度が高く、月・日付・金額の調整がしやすい。
  • ポイント制度も強化され、クレジットカード積立(Vポイント・Ponta等)が可能。

最新ポイント・注意点

  • ポイントで投資できる制度が使えるが、対象ファンドの制限があるため、あらかじめ確認が必要。
  • 手数料は他社と大差ないため、操作性・対応アプリでの使いやすさを重視するのがポイント。

② 楽天証券

おすすめ理由・魅力

  • 楽天カードによる積立設定ができ、カード決済でポイントが貯まりやすい。
  • 楽天エコシステム(楽天市場・楽天銀行など利用者)との連携がある人には特に有利。
  • つみたてNISA対象ファンドの充実度も高く、初心者の選択肢が揃っている。

最新ポイント・注意点

  • クレカ積立でのポイント還元条件が変わることがあるため、チェックが必要。
  • ポイント還元率を優先すると、ファンド選びで妥協が必要になることも。

③ 松井証券

おすすめ理由・魅力

  • 操作画面がシンプルで、初心者が迷いにくい設計。
  • 2025年5月からクレジットカード(JCBオリジナルシリーズ)による投信積立サービスを導入。積立した金額に応じてOki Dokiポイントが還元される。 松井証券クレカ積立
  • 「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」により、投資信託を保有しているだけで松井証券ポイントが還元される。

最新ポイント・注意点

  • クレカ積立は開始間もないため、対応カードやポイント還元率など制度は今後変更される可能性あり。
  • 保有残高ポイント制度は「毎月エントリーが必要」など条件があるため、利用者は手続きの確認を要する。
  • 取扱ファンドの種類は大手証券に比べて限定的な面がある可能性。欲しいファンドが扱われているか事前確認が必要。

色々あって選べない?クレジットカード・使いやすさで差が出てくる

近年、証券会社間の機能格差は縮まっており、大差はないと言えるレベルになってきています。
したがって、最後の決め手は次の要素になることが多いです:

  • 利用しているクレジットカードとの相性(そのカードで積立できるか/還元率)
  • アプリ・画面の使いやすさ・通知や操作のストレスの少なさ
  • サポート体制・問い合わせの速さ

これらを重視して選べば、「初心者でも無理なく続けられる」証券会社が見つかるはずです。

楽天カードを使ってるから楽天証券にしました!

その決め方が一番分かりやすくて手っ取り早いね。


まとめ:今の少額が「将来の安心」に変わる

最初は「毎月5,000円や1万円で意味があるの?」と思うかもしれません。
けれども、少額でも早く始めるほど“時間”という味方を得られます。

大学生のうちは学業やアルバイトに追われ、投資はまだ先のことのように感じるでしょう。
しかし、今の一歩が5年・10年後には「お金の不安が小さい自分」を作ります。

積立NISAは、資産形成を通して「コツコツ続ける力」「未来を考える習慣」を育ててくれる制度です。
投資額が小さくても、“今の自分が未来にプレゼントできる安心”を積み立てていると考えましょう。


最初の一歩を踏み出すなら

  1. 証券会社の口座を開設
     → スマホ1台で10分ほど。マイナンバーと身分証があればOK。
  2. 月5,000円など無理のない金額で積立設定
     → 翌月から自動で投資が始まり、放っておいても積み上がっていく。
  3. アプリで増減を確認して“投資の感覚”をつかむ
     → 上がった・下がったを繰り返す中で、時間を味方につける感覚が身につく。

未来の自分が“ありがとう”って言ってくれる投資、今日から始めてみます!

うん。焦らず、でも止まらず。それが長く続く人の秘訣だよ。


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投資に関する留意事項

本記事は、筆者の体験や一般的な情報に基づき執筆したものであり、特定の金融商品・投資行動を推奨するものではありません。
投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任で行ってください。
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