投資信託の選び方|初心者が失敗しない3つのポイント【2025年版】

投資信託の選び方|初心者が失敗しない3つのポイント|資産運用ナビのアイキャッチ NISA
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本記事の最適解は「低コスト×広く分散×長期積立」。まずは全世界株の低コストインデックスを少額で始め、つみたてNISA枠を優先して毎月の自動積立で継続するのが近道です。


投資信託とは?超ざっくり

複数の投資家から集めたお金をプロがまとめて運用し、成果をみんなで按分する仕組み。
少額で世界中に分散投資できるのが最大の魅力です。

(関連記事)投資信託とは?初心者にわかりやすく仕組みとメリットを解説


失敗しない3つのポイント

1) 低コスト(手数料を安く)

何を見る? →商品ページの「信託報酬(年率)」=毎年かかる管理料。
目安年0.2%以下(できれば0.1%台)。

理由:同じ運用でも、手数料が低いほどあなたの取り分が増えるから。
確認場所:目論見書/運用会社サイトの「ファンド情報」。

迷ったら「0.2%以下?」だけチェック!

0.1%台なら“当たり”ですね!


2) 広く分散(市場まるごと型)

何を選ぶ? →1社や1業種に偏らない「インデックス」で、
全世界株式 or 米国株式(S&P500)の“市場全体”に連動するタイプ。

理由:特定の会社のニュースで成績が大きくブレにくい

名前の目印:「全世界」「先進国」「S&P500」「インデックス」「○○連動」など。


3) 長期・積立(時間を味方に)

やり方:毎月同じ金額を自動で買う(ドルコスト)。
理由:高い時は少し、安い時はたくさん買えるので買付価格がならされる
コツ金額は無理なく(月1,000円~OK)→やめずに続ける
NG:相場を読もうとして止めたり増やしたりを頻繁にいじる。


3つのチェックリスト(指差し確認)

  • 信託報酬0.2%以下(できれば0.1%台)
  • インデックス全世界 or S&P500など“市場全体”
  • 毎月自動積立で、まずは少額→継続

この3つだけ守れば、初心者の大失敗はほぼ回避できます。


さらに安心の“+1”

  • 人気と規模も確認:純資産100億円以上、できれば300~500億円以上直近1年は増加傾向
    早期終了(繰上償還)になりにくい=安心して続けやすい
    (月次レポートの「純資産推移」「資金流出入」でチェック)

具体的な選び方(重要8項目)

1. 信託報酬(運用管理費用)

毎年かかるランニングコスト。0.2%以下を第一候補に。
似た指数を追うファンドなら、基本的に安い方が有利(長期で効きます)。

2. 純資産総額と資金流入

純資産は大きいほど安定しやすく、解約リスクも低め。
直近の資金流入がプラスかも確認。右肩上がりは投資家に選ばれているサイン。

3. ベンチマークと運用方針

「MSCI ACWI(全世界)」「FTSE Global All Cap」「S&P500」など広い指数を選ぶと分散が効きます。
トラッキングエラー(指数とのズレ)が小さいほど◎。

4. つみたてNISA対応か

長期×少額の非課税で育てる王道。非課税枠で運用益が丸ごと効きます。
→ 手順や口座開設は つみたてNISAの始め方|口座開設から商品選びまで

5. 分配金方針(再投資型が基本)

分配金は出さずに自動再投資が基本。課税や手数料のムダを避け、複利効果を最大化。

6. 為替ヘッジの有無

円と外貨の値動きが気になる人はヘッジあり
ただし長期ではコスト増になりがち。基本はヘッジなしでOK。

7. 隠れコスト(売買委託/保管費など)

目論見書・運用報告書で実質コスト(信託報酬+売買委託+その他)をチェック。
「表は安いのに実質が高い」ケースは避ける。

8. 設定日と運用実績

運用年数が長いほど評価しやすい。ただし指数連動の低コスト新設ファンドは候補に入れる価値あり。


体験談:口座区分ミスで“非課税”を逃した話

最初の積立設定を急いだせいで、NISA(つみたて枠)に切り替え忘れ
そのまま特定口座で数か月買い続け、あとで気づいて青ざめました。

「非課税で増やせたはずの利益に課税がかかる」──それだけで将来の手取りが目減りします。
しかも、買い付けた後に口座区分だけを振り替えることは基本できません(多くの証券会社で不可)。

やりがちNo.1…。

最初の“口座区分”チェック、大事ですね!


何が痛い?ざっくりイメージ

  • 同じ商品でも、NISAなら利益・分配金が非課税
  • 特定口座だと約20%の税金(所得税・住民税等)がかかる。
  • 少額でも年々の積み重ねで差が大きくなる。

※ 正確な税率や扱いは最新の制度・ご自身の状況をご確認ください。


A. 今後の買付をNISAへ切替

  1. 証券会社の「つみたて設定」画面を開く
  2. 口座区分を「NISA(つみたて投資枠)」に変更
  3. 積立日引落口座も確認(給料日直後がおすすめ)

未来のミスを止めるのが先。過去分は後で判断!

B. すでに買った“特定口座分”の扱い

  • そのまま保有:手数料・税コストを増やさず、今後の買付だけNISAにする。
  • 売ってNISAで買い直し:非課税に切替えられるが、
    • 売却時に課税イベントが発生する可能性
    • 相場変動リスク(売った直後に上がる/下がる)
    • NISA枠の消費(年間枠・生涯枠の管理が必要)

迷ったら「今後はNISAに統一」だけでもする価値ありますね。

買い直しは税と相場を見て慎重に判断しよう。


再発防止:1分チェックリスト

  • 注文確認画面の「口座区分」がNISAになっている
  • 枠の残り(つみたて投資枠)が十分にある
  • 積立日は給料日直後/引落口座に常に残高
  • 主力ファンドは1~2本(設定ミスが起きにくい)
  • ☐ アプリのお気に入り/ウォッチリストは「NISA対象」に絞る

小ワザ:口座設定の「既定の買付口座 = NISA」にしておくと事故が減ります(各社の設定項目名は異なります)。


インデックス vs アクティブ、どう使い分ける?

  • インデックス:市場平均に連動。低コスト・分散・再現性が強み。初心者のコアに最適。
  • アクティブ:指数超えを目指す。高コスト・ブレやすいが、当たれば大きい。サテライトで少額に。

迷ったらコア100%インデックスでOK。慣れてきたらサテライトでアクティブを少量、が現実的です。


つみたてNISAと課税口座の使い分け


シミュレーション(ざっくり目安)

  • 毎月1万円×年5%×20年 ≒ 約410万円
  • 毎月3万円×年5%×20年 ≒ 約1,230万円
  • 毎月5万円×年5%×30年 ≒ 約4,160万円
    複利は時間×継続が命。早く始めて、やめないが最強です。

何を買うかよりも、続けられる仕組みを先に作るべきですね!

固定費カットで毎月の積立原資を増やして、つみたてNISAで非課税のメリットも取りに行こう。


今日からできる実務フロー(3手順)

  1. 家計の土台づくり
    生活防衛資金(3〜6か月分)を確保し、毎月の積立余力を作る。
    資産運用を始める前にやるべき家計管理のコツ
    無理せず続けられる節約術
  2. 口座開設と初期設定
    証券口座(特定口座・源泉徴収あり)+つみたてNISAを開設。積立日は給料日直後に設定し、先取り貯蓄化
    DMM株の始め方
  3. 商品選定と積立開始
    全世界株 or 先進国株の低コスト・インデックス毎月自動積立
    迷ったら運用の全体像を復習。
    投資信託とは?初心者にわかりやすく仕組みとメリットを解説

よくある質問(初心者向け)

Q. 毎月いくらからが現実的?
A. 手取りの1〜2割を目安に。固定費の見直しで原資を増やすのが王道。

Q. 暴落が怖い。今は待つべき?
A. 積立ならいつでも開始OK。価格が下がれば口数が多く買え、長期では追い風になります。

Q. 途中で別のファンドに乗り換えてもいい?
A. 乗り換えは**「より低コスト・より広く分散」への改善**なら前向き。ただし頻繁な入れ替えは非推奨。

Q. 株式100%は怖いです
A. 積立初期は株比率高めでも時間が味方。どうしても不安なら債券インデックスを一部ミックス。


続けるための生活整備(行動設計)


チェックリスト

  • 信託報酬0.2%以下を第一候補にした
  • 全世界/先進国など広い指数で分散できている
  • つみたてNISA対応・再投資型を選んだ
  • 純資産が十分・資金流入がプラス
  • 実質コスト(隠れコスト)を確認した
  • 積立日は給料日直後、先取り設定にした
  • 生活防衛資金(3〜6か月分)を確保した

まとめ

初心者が投資信託で失敗しないコツは、低コスト×広く分散×長期積立の3点に尽きます。
テーマの流行よりも「市場全体」に乗る。あとは自動でコツコツ。これだけで勝率は劇的に上がるはずです。全体像の復習は下記からどうぞ。
資産運用とは?初心者が失敗しないための基本と成功へのステップ
株式投資を始めるには?初心者向け解説

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