株や投資を始めると「聞いたことはあるけど意味がよくわからない」言葉がたくさん出てきます。この記事では私が初心者として調べまくった投資用語を10個、わかりやすく解説します。
はじめに:投資用語でつまずいた初心者体験
投資を始めた当初、私は株価の値動きよりも 専門用語 に頭を抱えました。
証券口座を開いたはいいものの、アプリの画面には「PER」「PBR」「ROE」…
ニュースを読んでも「分散投資」「キャッシュフロー」など横文字だらけ。
最初はスマホで検索しても説明がさらに専門用語で返ってきて、
「結局わからん!もうやめようかな…」と何度も思いました。
ただ、勇気を出して1つの言葉を紙に書き出しては調べ、
自分の言葉でメモしていくうちに少しずつ理解できるように。
あるとき「PERが低い=割安株の可能性あり」と知った瞬間、
株の画面を見るのが楽しくなり「投資って案外ゲームみたいだな」と感じたのを覚えています。
ここでは、そんな私が最初に「???」となった10の用語を、初心者目線でやさしく紹介していきます。
1. PER(株価収益率)
「株価が割安か割高か」を判断する指標です。
- PER = 株価 ÷ 1株あたり利益
- 数字が低いほど割安に見えるが、成長企業は高めでも買われる
PERが低ければお得ってこと?
必ずしもそうじゃない。成長性のある会社はPERが高くても投資家に期待されているんだよ。
2. PBR(株価純資産倍率)
会社が持っている「資産」と比べて、株価が高いのか安いのかを見る指標です。
- 計算式:PBR=株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
- 1倍=株価と会社の資産価値がちょうど同じくらい
- 1倍未満=「資産よりも株価が安い」状態
- 1倍超=「資産より株価が高い(人気や成長期待が織り込まれている)」状態
イメージで理解しよう
会社を「家」に例えると…
- 家の資産価値(不動産・現金・持ち物)=純資産
- その家を売る値段(市場価格)=株価
もし 家の資産価値が2,000万円あるのに、売値が1,500万円 なら?
→ PBR=0.75倍(資産価値より安い)
「割安かも?」と考えられます。
逆に、資産価値2,000万円の家が 3,000万円で売られている 場合は?
→ PBR=1.5倍(資産より高い)
人気の立地や将来性への期待が含まれているイメージです。
PBRが低いと「お買い得」に見えるけど、業績不振で株価が安いだけかもしれないから注意だよ。
なるほど!資産と株価のバランスを見る数字なんですね。
3. 配当利回り
株を持つと会社によっては配当金がもらえます。
- 配当利回り = 年間配当金 ÷ 株価 ×100
- 3%以上なら高めとされる
- ただし「高配当=安全」ではなく減配リスクもある
➡ 高配当株を選ぶときの基本はこちらの記事で詳しく解説しています。
高配当株の始め方|減配リスクを避ける銘柄選びの基本【保存版】
4. NISA(少額投資非課税制度)
投資利益に税金がかからない制度。2024年から新NISAに変わり、非課税枠が拡大しました。
- つみたて投資枠:投資信託向け
- 成長投資枠:株やETF向け
➡ 詳しくは:
初心者向け:新NISA「つみたて投資枠」の始め方【2025年最新版】
5. iDeCo(個人型確定拠出年金)
自分で積み立てる年金制度。掛金が全額所得控除になるので節税効果が大きいです。
➡ 解説記事はこちら:
iDeCo(イデコ)のメリット・デメリット【2025年最新版】
6. 投資信託
複数の投資家から集めた資金をプロが運用する商品。
- 少額から始められる
- 分散投資がしやすい
- 自分で銘柄を選ぶのが不安な人に向いている
➡ 関連記事:
投資信託の選び方|初心者が失敗しない3つのポイント【2025年版】
7. ROE(自己資本利益率)
株の本やニュースでよく出てくる指標のひとつが ROE(Return on Equity/自己資本利益率) です。
これは「株主から預かったお金(自己資本)を使って、どれだけ効率よく利益を出しているか」を表すものです。
- 計算式:ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 ×100
- 数字が高いほど「株主のお金を効率的に増やしている」会社と言える
- 目安は 8〜10%以上 あると「優良企業」と評価されやすい
イメージで理解しよう
例えばあなたが友人に100万円を預けて「自由に使って増やしてね」とお願いしたとします。
1年後にその友人が10万円の利益を出して返してくれたら…
- ROE=10%(10万÷100万)
→ お金を効率よく増やしてくれた!と評価できます。
逆に同じ100万円を預けて、利益が1万円しか出なければROEは1%。
「この人に任せても効率はよくないな…」と感じるでしょう。
投資家がROEを見る理由
ROEは 経営者が株主資本をいかに有効活用しているか を示すため、投資家が特に重視する指標です。
- 長期的にROEが高い企業 → 株主に還元できる体力があると評価
- ROEが低い企業 → 利益率が低い、資本を活かせていない可能性
👉 日本企業は海外に比べROEが低い傾向があり、「資本効率を上げよう」と政策的にも注目されています。
ROEは「株主にとって会社がどれだけ稼ぐ力を持ってるか」を見る数字なんだよ。
なるほど!利益が同じでも、少ない資本で稼げる会社の方が評価が高いんですね。
8. 営業利益
会社が本業でどれだけ稼げているかを表す利益。
- 売上高 − 販売費や人件費などの営業コスト = 営業利益
- 本業の力を測る指標なので、株価の長期的な方向性に影響しやすい
- 一時的な特別利益(不動産売却など)に左右されないため、安定的に企業力を見られる
👉 決算短信で「営業利益が前年より伸びている」と発表されると株価が上がることもあります。
9. 経常利益
本業の利益に加え、金融収支(受取利息や支払利息など)も含めた利益。
- 営業利益+本業以外の収支
- 企業の総合力を測る数字として注目される
- 決算発表で「経常利益◯%増」と出るとニュースにもなりやすい
「営業利益」は会社の本業、「経常利益」は会社の家計簿全体をイメージすると分かりやすいよ。
なるほど!借金の利息とかも入るんですね。
10. キャッシュフロー
会社のお金の流れを表すもの。利益が出ていてもキャッシュフローがマイナスなら危険信号です。
- 営業キャッシュフロー:本業で生んだ現金
- 投資キャッシュフロー:設備投資などに使ったお金
- 財務キャッシュフロー:借入や返済によるお金の増減
👉 黒字でも現金が足りない会社は倒産するリスクあり。投資家はキャッシュフローを見て会社の健全性を判断します。
まとめ:投資用語は少しずつ慣れていけば大丈夫
投資を始めると難しい言葉が次々に出てきますが、最初から全部理解する必要はありません。
この10の用語を理解すると株価ニュースがスッと入ってきます。私もこれで投資が楽しくなりました。用語を理解することは、安心して投資を続ける第一歩です。
用語がわかると、自信を持って投資できるようになるよ。
ほんとですね!これで証券アプリも見やすくなりそうです。
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