子どもの教育資金を「子ども名義のNISA」で積み立てたいと思う親は少なくありません。しかし現行の制度では18歳以上、未成年は利用できません。
ただ2025年は対象年齢の引き下げ要望が報道されています(TBS/朝日)。
この記事では「子ども名義のNISAはいつから使えるのか」「今後の制度改正の動き」「現実的に教育資金を準備する方法」をわかりやすく解説します。
子ども名義でNISAはいつから使える?
現行制度(新NISAの年齢制限は18歳以上)
新NISA制度では、口座を開設できるのは18歳以上の人に限られています。つまり、高校生以下の子どもが自分名義でNISAを使うことはできません。
かつては「ジュニアNISA」という制度がありましたが、それも2023年で新規投資の受付が終了しました。
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ジュニアNISA終了と経過措置
ジュニアNISAは2023年で終了しましたが、すでに積み立てた資産については2024年以降も非課税で保有が可能です。また、18歳までの払出し制限も撤廃されたため、必要に応じて教育費などに取り崩すこともできます。
このため「子どもの将来資金を子ども名義で育てる」仕組みは、いったん途絶えているのが現状です。
今後の制度改正の動き(年齢引き下げ要望あり)
2025年に入り、金融庁がNISAの対象年齢を引き下げる要望を行っていることが報道されています。
実際に 朝日新聞デジタル や TBS NEWS DIG でも取り上げられ、制度改正の可能性に注目が集まっています。
現時点で具体的な改正時期は未定ですが、もし対象年齢が引き下げられれば、再び「子ども名義での長期投資」が可能になるかもしれません。
現時点で「いつから始まる」と公式に決まっているわけではありません。ただし過去のNISA制度改正(2014年開始 → 2016年拡充 → 2024年の新NISA移行)を見ると、要望から実際の法改正・施行まで2〜3年程度かかるケースが多いです。
そのため、早ければ2027年前後の改正が一つの目安になると考えられます。ただし国会審議や財務省・金融庁の調整次第で前後する可能性があるため、あくまで目安に留めてください。
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いまの結論:子ども名義NISAは現時点では使えないものの、年齢引き下げの議論は進んでいます。ただ、制度改正は施行まで時間がかかるのが通例(目安:数年スパン)。そこで本記事では、「いまからできる具体策」に一歩踏み込みます。家計の負担を増やさず、将来の教育費を現実的に積み上げる方法を、金額の目安や商品選びの考え方とあわせて整理しました。
次章では、以下の順で手順化します。
- 毎月いくら積み立てればよいか
- 預金と投資信託の使い分け
- 目的別の口座設計と運用の続け方
教育資金をどう準備すべきか
毎月いくら積立すべきか
教育費は大学進学までに1人あたり1,000万円以上かかるといわれます。
最初の一歩としては毎月5000円〜1万円でも十分ですが、これは「最低限のスタートライン」と考えるのが安心です。
家計に余裕があるなら、2万円・3万円と金額を増やすほど将来の備えは強固になります。例えば毎月3万円を20年間積み立てると、利回り3%とした場合でも約820万円まで増えるシミュレーションもあります。
積立条件 | 拠出総額 | 定期預金(年0.2%) | 投資信託(年3%) |
---|---|---|---|
毎月5,000円×20年 | 1,200,000円 | 1,215,000円 | 1,640,000円 |
毎月1万円×20年 | 2,400,000円 | 2,430,000円 | 3,280,000円 |
毎月3万円×20年 | 7,200,000円 | 7,296,000円 | 8,200,000円 |
つまり「少額から始めて慣れつつ、余裕が出てきたら増額する」というステップアップ方式がおすすめです。
👉 「少額でどこまでできるか」を知りたい方は 1万円から始めるNISA:迷ったらこの3択 も参考になります。
積立投資信託と定期預金の比較
- 3年以内に使う資金 → 預金100%(取り崩しやすさ最優先)
- 3〜10年先 → 預金:投資信託=5:5〜6:4
- 10年以上先 → 投資信託中心(7:3〜8:2)で“時間”を味方に
- 配分の運用:ボーナスは長期枠を優先して増額/不安定時は預金枠を厚く/年1回リバランス
※預金は6か月〜3年、投資信託は全世界/米国株インデックス中心+必要に応じて債券10〜30%。
迷ったらこの順で決める
- 直近1年の確定イベント(入学・受験など)は預金で先取り。
- 3〜10年の資金は預金50%:投資信託50%を基準。
- 10年以上先は投資信託70〜80%を主役に。
- 年1回だけメンテ:配分がズレたら戻す(売買最小限)。
- 金額は二段構え:最初5,000〜1万円→余裕が出たら増額。
迷ったら実践例へ → 1万円から始めるNISA:迷ったらこの3択
制度不安は → 積立NISAを始めるときの悩みと不安を徹底解消【2025年最新制度対応】
制度全体の再確認 → 新NISA完全ガイド!初心者が得する非課税投資の始め方
近いお金は預金、遠いお金は投信。配分は“時間”で決めよう。
まずは少額で習慣化、慣れたら増額していきます!
子育て家庭におすすめの証券会社・口座設計
- 楽天証券・SBI証券:低コストの投資信託が豊富。
- 松井証券:少額投資に強みがあり、月500円からの積立も可能。
松井証券の始め方|新NISAと手数料の要点・口座開設・商品選びまで【保存版】
親名義で積立を行い、目的別に口座を分けることで「教育資金用」として管理しやすくなります。
※夫婦で別口座を持ち非課税枠を増やすことができますので分けて管理もGOODです。
まとめ
- 子ども名義のNISAは現行制度では18歳以上が対象
- ジュニアNISAは終了済みだが、既存資産は非課税で保有可能
- 金融庁は対象年齢の引き下げを要望しており、今後の改正に注目
- 現状では親名義で積立し、教育資金用として管理するのが現実的
👉 制度変更や運用に対する不安を整理したい方は 積立NISAを始めるときの悩みと不安を徹底解消【2025年最新制度対応】 もご覧ください。
子ども名義ではまだNISAは使えないけど、制度改正の動きはあるんだ。
じゃあ今は親名義で積立して、教育資金として管理しておけば安心ですね!
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投資に関するご注意
本記事は投資に関する一般的な情報提供を目的としています。将来の運用成果を保証するものではありません。投資はリスクを伴うため、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
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